農家さんの直売所に、りんごが並び始める季節になりました^^
ところで、よく見かける「ふじ」と「サンふじ」って、別の品種なんだろうか?(´・ω・)
派生したものなどに、似たような名前がつくこともありそうだし・・
ふと、気になったので調べてみたら、どうやら同じもののようです。
じゃあ、何が違うのかというと・・生育中に袋がけをするかどうかでした。
実が小さいうちに袋をかけるのを「有袋(ゆうたい)栽培」、袋をかけず生育させるのを「無袋(むたい)栽培」と呼ぶそうです。
そして、無袋りんごの名に「サン=太陽(sun)」をつけて区別し、その特性を主張しています。
代表的なものだと、「ふじ」「つがる」「むつ」に、「サンふじ」「サンつがる」「サンむつ」が存在します。
「有袋りんご」と「無袋りんご」メリット・デメリット
では、ふたつの栽培方法には、どんな違いがあるのでしょうか?
>>有袋りんごは、見た目重視
【メリット】
病害虫の被害が少ない
表皮が保護されてすごすので、つるつるつやつや
皮が薄めなので、そのまま食べてもあまり気にならない
袋を外した後に鮮やかに着色する
貯蔵性が高く、4月以降~夏場まで出荷できる
【デメリット】
日光を浴びないため糖度が低く、淡泊な味
袋がけ・袋はずしが必要なので、コストと労力がかかる
収穫時期を見込んで、的確な時期に袋をはずす必要がある
>>無袋りんごは、りんご本来の味重視
【メリット】
日光を充分に浴びるため糖度が増す
豊潤でコクのある味
ビタミン・ミネラルも豊富になる
品種によっては、蜜が入りやすい
【デメリット】
風雨にさらされるため表皮が荒れる
色がくすんだり、色むらができやすい
有袋に比べ貯蔵性が低く、出回るのは3月くらいまで
「有袋りんご」から「無袋りんご」へ
明治時代、病害虫から守ることを目的に始まった有袋りんごは、表皮の状態や色づきがキレイなことにも、着目されるようになりました。
有袋りんごがキレイに色づくのは、保護されて色白ちゃんに育っていたものが、ふくろをはずすことで急に日光にさらされて、一気に日焼けするイメージのようです(笑) 袋がけをしなければ、赤く色づかない品種もあるそうです。
色をつけるために袋で覆う・・というのは、不思議な感じがしますね。
一方で、風雨にさらされている無袋りんごは、表皮がざらざらに荒れた地グロちゃんに育ち、赤くなってもどこかくすんでいるみたい。
ただ、りんご本来の味は逸品なのよね!(^▽^)〇
ほとんどの病気や害虫を農薬などで防げるようになったあとも、キレイな果実にするために続けられていた有袋栽培ですが、手間やコストがかからず、甘くて栄養価も高い無袋栽培へと移行が進められました。
現在の日本では、全生産量の約75%が無袋りんごになっているそうです。
まとめ
“見た目重視”というのを聞いて、ご贈答用に有袋りんごが育てられているのかな?と思いましたが、そう単純なものでもなかったですね。
そういえば、春先に買ったりんご。ボケてるわけでもないのに味が薄くて「もう、りんごも終わり時季なのかな?」と解釈していましたが、「有袋りんご」だったのかも。
今シーズンは、表示に注目してみようかな~(^-^)
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